|
「年商1億のセレブ社長」
よく耳にするフレーズ。
これはすごいの?
結論からいうとすごいかどうかなんて全然わからないんです。
年商は、売上にすぎない。
一般的に利益といわれる、「当期純利益」ではない。
売上(年商)−(原料、人件費など)売上原価ー販売費ー利息ーその他(特別損失等々)=当期純利益
赤字垂れ流しでも年商とは関係ないし、(社長の報酬は原価に入るので)もしかしたら金持ちかもしれないが経営者として成功しているかどうかはわからない。とういか今日日そんな例の場合、株主に訴えられるのでごく稀ですわ。
あ、
でも、今日は、それが良い悪いの議論をしたいわけではなくて・・・
そもそも「年商」という量的な発想はやめましょうという話。 会社の経営に限らず、何かを糧にして行動する場合、 最も必要なのは圧倒的に「質」なんです!
例えば・・・
以下のような企業があるとします。
A企業(年商100億、利益-1億)
B企業(年商50億、利益1億)
C企業(年商5億、利益5000万)
この3つの企業は、すべて負債つまり銀行からの借入(利率5%)で経営を行っているものとする。
このとき企業の価値はどうなっているのでしょうか。
量的発想による分析
企業・・・企業価値 A・・・赤字=-1億 B・・・黒字=+1億 C・・・黒字=+5000万
B>C>A
これ間違いです。
質的発想による分析 企業・・・利益率 A・・・-1% B・・・+2% C・・・+10%
ここで、借入の利率と比較します。
A(-1%) < B(2%) < 5% < C(10%)
つまり・・・・
企業価値でプラスになったのは企業Cのみなんです。 もっというと、企業C以外の企業はこのままの業績だと毎年度、毎年度、企業価値を毀損し続けることになるのです。
名前とか全然重要じゃないけど、一応この理論のことをEVA理論といいます。 ちなみにテレビ等々で「企業価値とは何か」という議論が行われているように、 企業価値を算定するのには様々な説があり非常に困難です。 この理論のすぐれているゆえんは、ずばりその点なのです。 企業価値の絶対値に関係なく、 その年度の企業活動が企業価値にプラスなのか、マイナスなのかを知ることができるからです。 (逆にいうとそれだけしか知れないわけですが・・・)
結局、このことは会社経営のみならず、何かを糧にして行動する場合は、行動の結果がその糧を超えなければ、その行動は評価されないということを私たちに教えてくれています。 (この場合でいえば、糧=銀行借入の利率、結果=利率)
この発想があるかないかはかなり大きいと思います。
|